「背骨の後ろ側にある靱帯(黄色靱帯)が、骨のように硬く厚くなって、神経を圧迫する病気」です。
背骨の中には、神経が通るトンネル(脊柱管)があります。このトンネルの後ろ側の壁に「黄色靱帯」という、しなやかな靱帯がついています。この靱帯が何らかの原因で骨のように硬く、厚く変わってしまうと、トンネルが狭くなり、中の神経が押されてしまいます。
この病気は主に胸椎(背中の部分の背骨)に起こります。そのため、腕ではなく足に症状が出やすいのが特徴です。
後縦靱帯骨化症(OPLL)との違い
似た名前の病気に「後縦靱帯骨化症(OPLL)」があります。どちらも靱帯が骨化する病気ですが、場所が違います。
後縦靱帯骨化症(OPLL):神経のトンネルの前側にある靱帯が骨化する。首(頸椎)に多いため、手や腕にも症状が出やすい。
黄色靱帯骨化症(OLF):神経のトンネルの後ろ側にある靱帯が骨化する。背中(胸椎)に多いため、足に症状が出やすい。
| 比べるポイント | 後縦靱帯骨化症(OPLL) | 黄色靱帯骨化症(OLF) |
|---|---|---|
| 靱帯の場所 | トンネルの前側 | トンネルの後ろ側 |
| 好発部位 | 首(頸椎) | 背中(胸椎) |
| 主な症状 | 手のしびれ、箸が使いにくい | 足のつっぱり、歩きにくさ |
| 指定難病 | あり | あり |
医学的な分類
黄色靱帯骨化症は、骨化の形態によって結節型(靱帯の一部が結節状に骨化)、びまん型(靱帯全体に広範囲に骨化)、管状型(脊柱管内に管状に突出する骨化)に分類されます。好発部位は下位胸椎(T9-T12)で、特にT10-T12の範囲に多く見られ、複数椎間に及ぶことも少なくありません。
どちらも指定難病に認定されている病気です。